Google Workspace のFINRAコンプライアンス: Googleドライブとカレンダーのアップデート:2025年6月30日

本記事は、2025年6月30日に公開された Google Workspace Updates の内容を、独自に日本語に翻訳したものです。
現時点では、Google 公式の日本語版サイトにはまだ翻訳が掲載されていないため、速報的に内容をお届けしています。
原文のニュアンスや用語の選定には注意を払っておりますが、解釈の違いや誤訳が含まれる可能性もあります。正確な情報は、後日公開される日本語版公式ブログもあわせてご確認ください。
※なお、翻訳時点では一部の機能が日本語環境(日本国内向けの Google Workspace)では未実装の可能性もあります。その点もご留意のうえ、ご活用いただけますと幸いです。

概要

本日、Google Workspace がFINRAコンプライアンスをサポートすることを発表しました。規制の厳しい業界特有のニーズに応えるべく、引き続き尽力しています。これには、SEC規則17a-4、SEC規則18a-6、CFTC§1.31のサポートを含む、書き換え不可、消去不可(WORM)形式での記録の保存が含まれます。

私たちは、金融規制を支える重要な監督、文書化、監視要件に対応するGoogle ドライブおよびカレンダー用のFINRA準拠ソリューション(GmailGoogle Chat、Google Meet 用の既存のFINRA準拠機能を補完)を発表できることを嬉しく思います:

Google ドライブ の場合、スーパー管理者はGoogle Workspaceのデータ エクスポート ツールとAODocsを使用して、Google Cloud Storage (GCS)バケットにFINRAに準拠したGoogle ドライブデータのアーカイブを作成できるようになりました。このデータは、特定の組織単位(OU)、グループ、ユーザーのもので、ドライブラベルでフィルタリングすることができます。

データ エクスポート ツールを使用する場合は、エクスポート タイプとして「FINRA」を選択します。

Google カレンダーについては、スーパー管理者、およびサードパーティアーカイブ権限を持つ管理者は、OUまたはグループレベルでサードパーティアーカイブを有効にし、Calendarアーカイブの送信先メールアドレスを指定できます。以下のイベントがキャプチャされます:

  • 監視対象ユーザーのカレンダー上:監視対象ユーザーのカレンダーへの適切なアクセス権を持つ別のユーザーによって変更されたイベントを含む、すべてのイベントとその更新
  • 監視対象ユーザーが変更できる他のカレンダー上:監視対象ユーザーが実行したすべてのアクション

これらのアクションが実行されると、イベントデータ、アクションを実行したユーザー、タイムスタンプが記載された電子メールが管理者が指定したジャーナリングアドレスに送信されます。サードパーティのサービスプロバイダーがオンデマンドでレコードをアーカイブして作成するためのSMTP経由のアクセスを提供します。

サードパーティーアーカイビングは、管理者コンソールの[ アプリ ]>[ Google Workspace ]>[ カレンダー設定 ]>[ サードパーティーアーカイビング設定 ]で有効にできます。

対象

管理者

利点

これらのアップデートは、グローバル規模で金融サービス業を営む Google Workspace の顧客にとって非常に重要です。カレンダーでは、アーカイブ・ジャーナリング機能により、電子的なコミュニケーションを確実にキャプチャして保存し、重要な記録管理基準を満たすことで、コンプライアンスニュースをサポートします。ドライブでは、管理者は重要なドキュメントを大規模に管理し、安全に保存することができます。これらのソリューションは、既存のGmailGoogle Chat、Google Meet(特定の設定が有効な場合と無効な場合)のFINRA準拠機能に追加され、金融サービス部門の顧客の規制ニーズを満たすグローバルなコミュニケーション・ソリューションと最先端の生産性ツールを提供します。

さらに、業界をリードするデジタル コミュニケーション ガバナンス アンド アーカイビング(DCGA)ベンダー数社とのパートナーシップを発表できることを誇りに思います: AODocs、Mimecast、Smarsh、Global Relayです。これらのパートナーは、Google Workspaceのデータを信頼できるアーカイブソリューションにコンプライアンスに適合した形で流せるよう、お客様に重要なコネクターを提供しています。これらのパートナーシップとGoogle Workspace のFINRAコンプライアンスに関する詳細は、Google Workspaceブログをご覧ください

ご利用にあたって

  • エンドユーザー:エンドユーザーによる操作は必要ありません。

リリース スケジュール

対象

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