セキュリティおよび監査調査ツールであるReporting APIを使用してGemini 監査ログにアクセスする:2025年7月1日

本記事は、2025年7月1日に公開された Google Workspace Updates の内容を、独自に日本語に翻訳したものです。
現時点では、Google 公式の日本語版サイトにはまだ翻訳が掲載されていないため、速報的に内容をお届けしています。
原文のニュアンスや用語の選定には注意を払っておりますが、解釈の違いや誤訳が含まれる可能性もあります。正確な情報は、後日公開される日本語版公式ブログもあわせてご確認ください。
※なお、翻訳時点では一部の機能が日本語環境(日本国内向けの Google Workspace)では未実装の可能性もあります。その点もご留意のうえ、ご活用いただけますと幸いです。

概要

Gemini 監査ログにReporting API (Admin SDK)からアクセスできるようになりました。これにより、管理者は、Google Workspaceアプリ全体で、以下のようなユーザーのアクティビティとGeminiとのインタラクションを追跡することができます:

  • Geminiによって開始またはアシストされた、Google Workspaceアプリケーション内でユーザーによって実行されたアクション。例えば、コピーの形式化、背景の生成、会話の要約など。
  • Gemini in Google Workspaceアプリが使用された特定のアプリ(Google チャット、Gmail、Google ドキュメントなど)。
  • 使用された特定の機能。例えば、「書くのを手伝う」、「画像の背景を削除する」、「整理するのを手伝う」など。

このアップデートの一環として、この情報はセキュリティ調査ツール監査調査ツールでも利用できるようになります。

対象者

管理者

利点

管理者は、Reports APIを使用して、ユーザがGeminiをどのように利用しているかを大規模に分析することができます。これらの貴重な洞察は、組織がGeminiを最大限に活用するのに役立ちます。具体的には:

  • 導入と利用の監視:管理者は、組織全体および特定のGoogle Workspaceアプリケーション(Gmail、Google ドキュメント・スライド・シート、Geminiアプリ)内でのGemini機能の全体的な使用を追跡することができます。これには、アクティブなGeminiユーザー数、アプリごとの使用パターン、各ユーザーの「最終使用」タイムスタンプの特定が含まれます。
  • 機能の利用状況の把握:レポートでは、コンテンツの要約や生成など、特定のGemini機能がさまざまなアプリケーションでどの程度頻繁に使用されているかを詳細に説明します。
  • トレーニングのニーズ特定:機能とアプリケーションの使用状況を観察することで、管理者は、Geminiの機能を最大限に活用するために、ユーザーが追加のトレーニングやリソースを必要とする可能性のある領域を特定することができます。
  • パワーユーザーの特定:レポートは、Geminiの機能を多用している個人を特定するのに役立ち、彼らの専門知識やベストプラクティスを他のユーザーと共有できる社内チャンピオンを認識できる可能性があります。

さらに、監査および調査ツールでこの情報を表示することで、管理者はGeminiに関連するユーザーアクティビティをレビューすることができ、セキュリティおよび調査ツールは、管理者が潜在的なセキュリティおよびプライバシーの問題を特定し、優先順位をつけて対策を講じるのに役立ちます。

ご利用にあたって

リリース スケジュール

  • Reports API:現在利用可能
  • セキュリティ調査ツールと監査調査ツール:2025年7月1日以降、長期的に展開(機能の実装に16日以上かかることがあります)

対象

  • Google Workspace アプリのGemini へのアクセスを含むGoogle Workspace エディションをお持ちのすべてのお客様、およびGemini アドオン*をお持ちのお客様にご利用いただけます。
  • Report API および監査調査ツールは、Google Workspace をご利用のすべてのお客様にご利用いただけます。
  • セキュリティ調査ツールは、以下のGoogle Workspace で利用可能です。
  • Frontline Standard および Plus 
  • Enterprise Standard および Plus 
  • Education Standard および Plus 
  • Enterprise Essentials Plus 
  • Cloud Identity Premium

*2025年1月15日をもって、Gemini BusinessおよびGemini Enterpriseアドオンの販売は終了いたしました。詳細はこちらのお知らせをご覧ください。

関連情報

ラベル:管理コンソール、API、即時リリース、計画的リリース

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