本記事は、2025年10月20日に公開された Google Workspace Updates の内容を、独自に日本語に翻訳したものです。
現時点では、Google 公式の日本語版サイトにはまだ翻訳が掲載されていないため、速報的に内容をお届けしています。
原文のニュアンスや用語の選定には注意を払っておりますが、解釈の違いや誤訳が含まれる可能性もあります。正確な情報は、後日公開される日本語版公式ブログもあわせてご確認ください。
※なお、翻訳時点では一部の機能が日本語環境(日本国内向けの Google Workspace)では未実装の可能性もあります。その点もご留意のうえ、ご活用いただけますと幸いです。
概要
本日より、Gemini in Google スプレッドシートの単一タブ内にある複数のテーブルを理解・分析できるようになりました。この新機能により、複数のデータソースにまたがる質問や分析が可能となり、クエリの精度と処理能力が大幅に向上します。Gemini の分析対象となるテーブルを選択・非選択でき、さらにテーブル内の特定の領域を直接選択してクエリの入力として使用することも可能です。
この更新機能は以下の場面で利用可能です:
- 数式生成: 複数のテーブルを一度に参照・計算する複雑な数式を生成できます。例えば、あるテーブルの値を別のテーブルで参照するXLOOKUP 関数をGemini に記述させたり、複数テーブルのデータを単一の集計計算にまとめたりできます。
- 分析とグラフ生成: 複数のテーブルに分散したデータを分析し、分析を導き出しデータ可視化を作成するようGemini に指示できます。異なるテーブルの売上データを統合してトップパフォーマーを特定する場合でも、別々のテーブルの売上実績データを比較する単一グラフを作成する場合でも、データの包括的な視点を得られます。
- データの編集: 単一のリクエストで複数のテーブルに一括変更を適用できます。例えば、Gemini を使用してスプレッドシート内の全テーブルに一貫した条件付き書式を適用したり、複数のテーブルからデータをまとめた単一のピボットテーブルを作成したりできます。
- 選択範囲による分析の絞り込み: テーブル内で選択範囲を指定し、Gemini の分析対象を集中させることが可能になりました。特定データの要約を求めたり、選択範囲内の外れ値を特定したり、ハイライトしたデータに基づく数式を生成したりできます。例えば、列を選択して「選択した列の傾向は?」と尋ねることが可能です。

プロンプト: 「タスクIDに基づいて割り当てられたチームメイトを検索し、期日の隣の列を埋める数式を生成してください」

プロンプト: 「タスクIDに基づいて割り当てられたチームメイトを検索し、期日の隣の列を埋める数式を生成してください」
ご利用にあたって
- 管理者: Gemini in Google Workspace アプリを利用するには、スマート機能とパーソナルが有効になっている必要があります。管理者は管理コンソールでユーザーのパーソナル設定を有効にできます。
- エンドユーザー:
- この機能はデフォルトで有効になります。
- 詳しくは、ヘルプセンターでGemini in Google スプレッドシートについての記事をご覧ください。
リリース スケジュール
- 即時リリース / 計画的リリースを利用しているドメイン: 2025年10月20日以降、段階的に展開(最長15日で機能が実装されます)
対象
Google Workspace の対象エディション:
- Business Standard および Plus
- Enterprise Standard および Plus
- Gemini Education または Gemini Education Premium アドオンをご利用のお客様
- Google AI Pro および Ultra
以下のアドオンを過去に購入された方も本機能をご利用いただけます:
- Gemini Business*
- Gemini Enterprise*
*2025年1月15日をもって、Gemini BusinessおよびGemini Enterpriseアドオンの販売を終了しました。詳細は発表記事をご参照ください。
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